« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月

夢見る竜とGW編8正直に言ってるのに

あらすじ:仙女の綾井にすすめられて掛け軸の近道を歩く星庵心。唐突に三体の正体不明のものと三人の男に囲まれてしまうが……。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へはじめましての方もいつも読んでるよ~の方もお越しくださって本当にありがとうございます。お立ち寄りの際や、お話を気に入ってくださった時は励ましのぽちっとなボタンをお願いします。
 ご興味のある方はこちらから、『宇宙船と日記編1』の方もご覧下さい。
 宇宙編の続編『異世界剣士とさくら編1』はこちらからご覧頂けます。 
 ※著作権は放棄しておりません。※転載・複製禁止です。

私の日常 夢見る竜とGW編8

「てめえら何者だ」
「まずそっちから名乗ってよ」
「いやァ、そいつはちょいとごカンベンを」
 長身の黒い影を倒した二十代半ばぐらいの焔の人が、低くドスのきいた声で尋ねれば、それより少し若いへどろを倒した筆の人が、女性受けしそうな顔に辛辣な微笑を浮かべて切り返し、立方体を倒した三十代後半ぐらいの剣の人が、飄々と混ぜ返す。
 三つ巴で対峙した三人の男の人は、構えを解くこともなく、睨み合って動かない。
 あの、私は関係ないので帰ってもよろしいでしょうか……。

続きを読む "夢見る竜とGW編8正直に言ってるのに"

| | コメント (0)

夢見る竜とGW編7三×二すくみ?

あらすじ:綾井の提案した竜探しに同行することにした星庵心は、葉守少年の反感を買いつつもごはん当番担当になったが……。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へはじめましての方もいつも読んでるよ~の方もお越しくださって本当にありがとうございます。お立ち寄りの際や、お話を気に入ってくださった時は励ましのぽちっとなボタンをお願いします。
 ご興味のある方はこちらから、『宇宙船と日記編1』の方もご覧下さい。
 宇宙編の続編『異世界剣士とさくら編1』はこちらからご覧頂けます。 
 ※著作権は放棄しておりません。※転載・複製禁止です。

私の日常 夢見る竜とGW編7

 掛け軸は、飛司少年が眠っている部屋の隣りにあった。床の間に掛けられたその画は、微かに霧のかかった竹林だった。
 綾井さんに触れていいか確認してから、手をのばすと、そのまま道が続いていくように、何の抵抗もなく入っていく。
 掛け軸をまたいで、抱えていた靴を履いていると、嬉しそうにしっぽを立てた子猫のミケちゃんが、淡い和紙の色味に染まった、やわらかな空気の中を先に行き、少し歩いては振り返る。はいはい、今ついてゆきます。
「出発は三日の朝だからあ、明日の夜には来てえ」
「そして夕飯も作れと」

続きを読む "夢見る竜とGW編7三×二すくみ?"

| | コメント (0)

夢見る竜とGW編6晩御飯の味と仙女の誘惑

あらすじ:異世界の環境に馴染めないさくらを気遣って、ついうっかり綾井の企画した竜探しに参加することにした星庵心だが……。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へはじめましての方もいつも読んでるよ~の方もお越しくださって本当にありがとうございます。お立ち寄りの際や、お話を気に入ってくださった時は励ましのぽちっとなボタンをお願いします。
 ご興味のある方はこちらから、『宇宙船と日記編1』の方もご覧下さい。
 宇宙編の続編『異世界剣士とさくら編1』はこちらからご覧頂けます。 
 ※著作権は放棄しておりません。※転載・複製禁止です。

私の日常 夢見る竜とGW編6

 綾井さんが「こころちゃんがごはん当番として探検に参加することになりましたあ」と言った途端、眉をつり上げたスーツ少年の、妙に痛い視線を受けながら、リビングのテーブルに夕飯のお皿を並べていく。
 キャベツの状態がアレな感じだったので、今日のメニューはミンチとキャベツを重ねたミルフィーユ・キャベツ…要するに平らなロールキャベツにしてみた。
「お前、なにおこってんだよ、葉守~」

続きを読む "夢見る竜とGW編6晩御飯の味と仙女の誘惑"

| | コメント (0)

夢見る竜とGW編5さくら君のお話

あらすじ:クールな少年の車で仙女の綾井の家に辿り着いた星庵心はキッチンでキャベツの成れの果てを見るが……。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へはじめましての方もいつも読んでるよ~の方もお越しくださって本当にありがとうございます。お立ち寄りの際や、お話を気に入ってくださった時は励ましのぽちっとなボタンをお願いします。
 ご興味のある方はこちらから、『宇宙船と日記編1』の方もご覧下さい。
 宇宙編の続編『異世界剣士とさくら編1』はこちらからご覧頂けます。 
 ※著作権は放棄しておりません。※転載・複製禁止です。

私の日常 夢見る竜とGW編5

「竜探し?」
 綾井さんの手にかかり、無残な状態になったキャベツはどういうわけか、固い芯の部分だけが茹でたように柔らかく弾けていた。葉の部分は弾けた勢いで外側へめくれて撒き散らされてはいるものの、ほとんど無傷のままだ。
「あの元気な男の子がねえ、自然界に関わるものを探してるって言うから、知り合いの竜の話をしたら、会いたいって」
 元気な子。飛司少年の方か。名前覚えてあげようよー。
 それにしてもこのキャベツ、本当に料理をしようとしたのかな……。根本的に何かが激しく間違ってる気がしなくもないけど。
「で、仙界に問い合わせたら随分前に人間界に下りてはいるんだけど、消息不明になってて」

続きを読む "夢見る竜とGW編5さくら君のお話"

| | コメント (0)

夢見る竜とGW編4悪酔いの光景

あらすじ:クールなビジネス少年の車で、ナゾのパッケージモニター?をさせられつつ、何だか見覚えのある場所へと連れて行かれそうな心だが……。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へはじめましての方もいつも読んでるよ~の方もお越しくださって本当にありがとうございます。お立ち寄りの際や、お話を気に入ってくださった時は励ましのぽちっとなボタンをお願いします。
 ご興味のある方はこちらから、『宇宙船と日記編1』の方もご覧下さい。
 宇宙編の続編『異世界剣士とさくら編1』はこちらからご覧頂けます。 
 ※著作権は放棄しておりません。※転載・複製禁止です。

私の日常 夢見る竜とGW編4

 少年が誰かにかけていたケータイを切った直後、運転手さんが急ハンドルを切った。直進車線を走っていた車が、ドリフトしながら交差点を左折してゆく。
 後方でハンドルを切り損ねた車が数台、信号の切り替わって進入してきた他の車に囲まれて、避難のクラクション攻撃を受けている。
 もしかしてあれ、さっきショッピングモールにいた誘拐未遂犯の仲間だろうか。
 うう、本格的に気持ちが悪くなってきた……。

続きを読む "夢見る竜とGW編4悪酔いの光景"

| | コメント (0)

夢見る竜とGW編3凍えるモニター

あらすじ:ショッピングモールで出会った見知らぬ少年の車に乗る羽目になった星庵心だが……。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へはじめましての方もいつも読んでるよ~の方もお越しくださって本当にありがとうございます。お立ち寄りの際や、お話を気に入ってくださった時は励ましのぽちっとなボタンをお願いします。
 ご興味のある方はこちらから、『宇宙船と日記編1』の方もご覧下さい。
 宇宙編の続編『異世界剣士とさくら編1』はこちらからご覧頂けます。 
 ※著作権は放棄しておりません。※転載・複製禁止です。

私の日常 夢見る竜とGW編3

 石鏡葉守。いじかはもり。どこかで聞いたような覚えがある。どこでだったかな。
 少年は興味のなさそうな手つきで履歴書の入ったクリアファイルを差し出した。ポケットから多機能が売りの最新ケータイを取り出している。スーツの袖からちらりと特注らしい高価そうな時計がのぞいた。何だかオフィスで、忙しそうな上司に自信満々の企画書をつき返されてる気分。
「それで、つまり何が言いたいんだ」
 電話の相手は近しい間柄なんだろうか。言葉は身も蓋もないのに、少年の声が少しだけ感情を帯びて、私に対するより熱を感じる。 
「シートベルト」
「あ、はい」

続きを読む "夢見る竜とGW編3凍えるモニター"

| | コメント (0)

夢見る竜とGW編2背広の声、少年の声

あらすじ:ショッピングモールで絵画展を見た帰り、星庵心は背広の取り巻きに過剰に接待されていた見知らぬ少年に、名前を呼ばれたが……。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へはじめましての方もいつも読んでるよ~の方もお越しくださって本当にありがとうございます。お立ち寄りの際や、お話を気に入ってくださった時は励ましのぽちっとなボタンをお願いします。
 ご興味のある方はこちらから、『宇宙船と日記編1』の方もご覧下さい。
 宇宙編の続編『異世界剣士とさくら編1』はこちらからご覧頂けます。 
 ※著作権は放棄しておりません。※転載・複製禁止です。

私の日常 夢見る竜とGW編2

 見知らぬ少年に名を呼ばれて、私は目を瞬かせた。
 大人びた表情で年の頃は分からないが、多分中学生にはなっていないはずだ。
 手入れの行き届いた髪型に、子供じみた雰囲気の微塵も感じられない、細身のスーツ。
 光沢を放つ靴はどう見ても海外ブランドの本革製。
 そのどれもが馴染んで、御曹司、という言葉がぴたりと当て嵌まる怜悧な姿を際立たせている。片手にまとめた書類の大きさだけが、ひどく目立っていた。
「時間もありませんし、行きましょうか」

続きを読む "夢見る竜とGW編2背広の声、少年の声"

| | コメント (0)

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »