異世界剣士とさくら編46果ての国幻影
あらすじ:魔族の少年かえでに記憶盤賢者の本体を奪われた星庵心はその後を追うが……。
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私の日常 異世界剣士とさくら編46
小学生の飛司少年に何度も肩の力を抜けと叱られながら、細っこい腕につかまって空を飛んで五分もしない内に、周囲の様子が変わってきた。空を覆っていた紫色アイスクリームの雲の量が、どんどん増えて視界を遮っていく。風にのってその雲をかわしていた飛司少年が叫んだ。
「だぁー!もう無理~!!」
壁になって立ちはだかる雲に突っ込む。上下の感覚がなくなり、体にかかる抵抗がなくなると、目の前が光で溢れた。
いい匂いがする。眩んだ目を開けると、眼下には一面花畑が広がっていた。春みたいにうららかな陽気に満ちて、色とりどりの花が咲き乱れている。この景色、さくら君と初めて会ったときに見えた白昼夢と同じ。何でだろう。見ていると、何でかほわほわに幸せな、ゆらちゃんの笑顔を思い出す。
『術の内部だ』

