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2009年5月

異世界剣士とさくら編46果ての国幻影

あらすじ:魔族の少年かえでに記憶盤賢者の本体を奪われた星庵心はその後を追うが……。
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私の日常 異世界剣士とさくら編46

 小学生の飛司少年に何度も肩の力を抜けと叱られながら、細っこい腕につかまって空を飛んで五分もしない内に、周囲の様子が変わってきた。空を覆っていた紫色アイスクリームの雲の量が、どんどん増えて視界を遮っていく。風にのってその雲をかわしていた飛司少年が叫んだ。
「だぁー!もう無理~!!」
 壁になって立ちはだかる雲に突っ込む。上下の感覚がなくなり、体にかかる抵抗がなくなると、目の前が光で溢れた。
 いい匂いがする。眩んだ目を開けると、眼下には一面花畑が広がっていた。春みたいにうららかな陽気に満ちて、色とりどりの花が咲き乱れている。この景色、さくら君と初めて会ったときに見えた白昼夢と同じ。何でだろう。見ていると、何でかほわほわに幸せな、ゆらちゃんの笑顔を思い出す。
『術の内部だ』

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異世界剣士とさくら編45飛司少年変身?

あらすじ:良からぬ事?を企むかえで君を追いかけようとして、綾井さんの薬で昏倒してしまう星庵心だが……。
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私の日常 異世界剣士とさくら編45

 子供の泣き声が聞こえる。体が動かない……。
「うわーん!ねーちゃんごめんよー!おれが水ぶっかけたりしたせいで、こんなことになるなんて~!!」
 うう、耳元で叫ばないで……お腹に重しがあって動けないのに……。
 心地好い眠りを粉砕する声につられて仕方なく目を開けると、涙と鼻水でぐっしゃぐしゃになった男の子が枕元にいる。確か河波さんのウロコ欲しさに水鉄砲持って追い掛け回してた飛司少年だっけ。
「何でここにいるの?」
「かわなみがおどしやがるんだ。ねーちゃんにシャザイしないとしっぽで蹴るぞ……って、生き返った!!?」

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異世界剣士とさくら編44お絵描き少女VS魔族少年

あらすじ:記憶盤『世界の賢者』を狙って、自称エリート青年と魔族の少年かえで(仮名?)が夕飯時に綾井の家にやってきたのだが……。
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私の日常 異世界剣士とさくら編44

 真紅の髪のかえで君と、パラモニアギルドのナルさんが睨み合う。
 お互いの狙いは記憶盤の賢者さん。賢者さんはさくら君と契約してるけど、二人ともそんなことどうでもいいみたいだ。
 危険人物その一、その二が対峙してる間に逃げないと……。
「せーあん、早くこないと夕飯なくなるよー」
 らくがき帳を抱えたルミちゃんがぴょこりとやって来た。
「これは好機!」
 ナルさんはルミちゃんを指差して言った。

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異世界剣士とさくら編43ポニーテール少年とかわいい拳銃?

あらすじ:仙女綾井の家にも関わらず自分を訪れてきたエリート意識丸出しの金髪青年を、突然現れた少年が拳銃で撃ったが……。
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私の日常 異世界剣士とさくら編43

 撃たれた金釦金髪男性は、突如現れた少年を忌々しそうに見やる。
 そ……それだけ?
 撃たれてるんですけど。
 左腕がふきとばされて、無くなってるんですけど。
 拳銃の轟音と一瞬であったはずのものが奪われた衝撃で、硬直した私の方がよっぽど撃たれたみたいな顔をしているかもしれない。
 気分の悪さに俯いた視界に、奇妙なものが見えた。

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異世界剣士とさくら編42ナルシストなエリートと……

あらすじ:美人仙女(しつこい?)綾井の豪邸でずるずると引きずってきた風邪を治してもらった星庵心は、お礼に夕飯を作ることにしたが……。
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私の日常 異世界剣士とさくら編42

 塩をひとつまみ入れたコーンスープの味見を済ませて、下処理をしたエビに塩、コショウしてから衣をつけているとルミちゃんがお絵描き道具と刀の賢者さんを抱えて、キッチンにやって来た。お客さんが来たから、綾井さんにこっちへ移るように言われたらしい。
 細かなレースのクロスがかかったアンティークの大テーブルに持ってきた一式をごちゃごちゃと並べると、ルミちゃんはお絵描きの続きを始める。それにしてもこんな時間にお客さんか……ご飯とかどうするのかな。
「お客さんって、どんな人だった?」
「こんな人~」
 ルミちゃんがらくがき帳に描いてみせたのは、足の部分だけがべろ~んと長い、折り紙でよく見る感じのやっこさんだった。

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異世界剣士とさくら編41美人仙女は下界好き?

あらすじ:熱でふらふらしながらも、星庵心は仙女の綾井の家に辿り着く。そこには宇宙船で会った小学生のルミもいた。
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私の日常 異世界剣士とさくら編41

 良薬は口に苦しが定番だけど、綾井さんから渡された薬湯は、喉越しの良い甘さしかなく、思わずおかわりを要求しそうになったほどだ。
「ごちそうさまです。これ本当にお薬?全然苦くない」
 鞄の中から時計の賢者さんを取り出しながら聞いてみる。いきなり『刻限だ』とか言われて元の刀に戻るときに、鞄を突き破られたら困るので。
「だって下界の材料使ってないものぉ」
 特大サイズ液晶テレビの前で、幾ら見てても見飽きないくらい美女な綾井さんが録り溜めたらしいディスクを並べて言った。

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