« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »

2009年3月

異世界剣士とさくら編34夜の山

あらすじ:世界を守りたがる赤ロボット搭載者と河波の人魚鱗を欲しがる精霊使い少年のお子様サミットには多々虚偽が含まれていることを実感しつつ、宇宙船での失われた記憶の手がかりを求める星庵心だが……。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ
 いつもお越しくださってありがとうございます。お立ち寄りの際や、お話を気に入ってくださった時はぽちっとボタンをお願いします。
 ご興味のある方はこちらから、『宇宙船と日記編1』の方もご覧下さい。
 『異世界剣士とさくら編1』はこちらからご覧頂けます。 
 ※著作権は放棄しておりません。※転載・複製禁止です。

私の日常 異世界剣士とさくら編34

 コトコトと山を登っていくケーブルの、静かな振動が心地好い。
 大学のデザインと同じ、大正モダンとアールヌーボーのほどよくミックスしたレトロ仕様の木枠の窓から外を覗くと、いつも見えるはずの雑木林も竹林も、夜を迎える空気にとろけてしまっている。
 河波さんに快く献血して頂いた後、しばらく喋っていたけれど、宇宙船での出来事を思い出せるような感触はなかった。それどころか話を聞いていると、くすんだ膜に包まれたような、もどかしさばかりがお腹の底に溜まってくる。

続きを読む "異世界剣士とさくら編34夜の山"

| | コメント (0)

異世界剣士とさくら編33人魚とお茶

あらすじ:河波の鱗をほしがる小学生に追われた星庵心は公園に逃げ込むが、宇宙船で赤い水晶人形にのっていたアイドル顔の少年が仲裁に入るかと思いきや、小学生と意気投合してしまったりでバックダンサーズは苦労が絶えません。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ
いつもお越しくださってありがとうございます。お立ち寄りの際や、お話を気に入ってくださった時はぽちっとボタンをお願いします。キャラが増えてきました。「誰やねん、こいつ」と思われたときは登場人物紹介のページでご確認をお願いします……。たまに小ネタとかもやってますんで……。

 ご興味のある方はこちらから、『宇宙船と日記編1』の方もご覧下さい。
 『異世界剣士とさくら編1』はこちらからご覧頂けます。 
 ※著作権は放棄しておりません。※転載・複製禁止です。

 私の日常 異世界剣士とさくら編33

 狭くて寒い公園からこっそり逃げた場所は、駅近くの商業施設の中にあるダイニングカフェだった。これでまたさっきの人たちとかち合ったら洒落にならないけど。
 あー、おしぼりがあったかい……。強風に散々あおられて半乾きの状態だけど、かけられたのが塩水だったからか、ちょっと体がかゆい……。
「ころりん、ごめんねー。巻き込んじゃって。今度飛司のやつ徹底的にとっちめとくから」
 いや、徹底的じゃなくていいんですが。
「なんかガイアなんたらとか言ってたけど」
 河波さんが苦笑する。
「ああ、あれ。飛司のやつ戦隊ヒーローものとか好きだから、自分で勝手に名前付けてんだよ。葉守とか澪海は嫌がってんのにさー。どういう経緯かは知らないけど、精霊が使役できるようになったからうかれちゃって、手がつけらんないんだよね」

続きを読む "異世界剣士とさくら編33人魚とお茶"

| | コメント (0)

異世界剣士とさくら編32赤ロボットパイロットと精霊少年

あらすじ:追っていたのは水鉄砲を抱え、人魚の河波の鱗をほしがる小学生だった。荷物の重さに息切れした星庵心は公園に逃げ込むが、その時現れたのは宇宙船で赤い水晶人形にのっていたアイドル顔の少年だった。て、心は覚えておりませんが。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ
いつもお越しくださってありがとうございます。お立ち寄りの際や、お話を気に入ってくださった時はぽちっとボタンをお願いします。
 ご興味のある方はこちらから、『宇宙船と日記編1』の方もご覧下さい。
 『異世界剣士とさくら編1』はこちらからご覧頂けます。最近までリンク先がトップページになってました……。すみません……。
 ※著作権は放棄しておりません。※転載・複製禁止です。

私の日常 異世界剣士とさくら編32

 突如現れたアイドル顔の少年の後ろには二十代の男女が控えていた。
 パリコレのモデルばりにお洒落なお姉さんと、顎鬚が渋くて体格のいいお兄さん。
 お姉さんは右目に、お兄さんは左目に黒い眼帯をしているので、必要以上に迫力がある。
 二人とも黒っぽい服なので、何だかアイドルとバックダンサーって感じ。
 河波さんはこの人達を知ってる風だけど、さっきから私の体を盾にして、三人組から隠れようとしてるので、若干声が掛け辛い。
「何だよ、お前。返せよっ」
 全然いい子にしてない飛司少年が、三人の迫力をものともせずに、アイドル顔中学生にしがみつく。

続きを読む "異世界剣士とさくら編32赤ロボットパイロットと精霊少年"

| | コメント (0)

異世界剣士とさくら編31人魚と水鉄砲少年

あらすじ:失われた記憶を取り戻す手がかりを求めて、星庵心は刀の賢者を連れて、宇宙船で知り合った人魚の河波に会うことになったが、何故か全力疾走を強要される事態に……。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ
いつもお越しくださってありがとうございます。お立ち寄りの際や、お話を気に入ってくださった時はぽちっとボタンをお願いします。とうとう桜が咲き始める季節になりました……。
 ご興味のある方はこちらから、『宇宙船と日記編1』の方もご覧下さい。
 『異世界剣士とさくら編1』はこちらからご覧頂けます。
 ※著作権は放棄しておりません。※転載・複製禁止です。

私の日常 異世界剣士とさくら編31話

 最後に青くつき抜けた空の下を全速力で走ったのはいつの頃だったろう。中学生?高校の頃?
 聞こえるのは自分の呼吸だけ。
 軋む体の痛みも、目の前に広がる真っ白い光に飲み込まれていく。
「こっ、ころりん!倒れるよっ!」
 河波さんの声で我に返ると、どうにか体勢を整える。ランナーズハイかと思ったら、単にしんどいだけだった。
 テキストが入った鞄は重いし、図面ケースは段々重くなってくるし……。賢者さん、子泣きじじいですか……。
「しょうがない、こっち来て」

続きを読む "異世界剣士とさくら編31人魚と水鉄砲少年"

| | コメント (0)

異世界剣士とさくら編30人魚をまちぼうけ

あらすじ:さくら君の寝顔はかわいいけれど、とりあえず自分の記憶がないのは問題だとようやく実感し始めた星庵心。家の近辺では銃を持った不審人物の目撃情報が……。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ
いつもお越しくださってありがとうございます。おかげさまでさくら編もコツコツと30話まで来ました。お立ち寄りの際や、お話を気に入ってくださった時はぽちっとボタンをお願いします~。
 ご興味のある方はこちらから、『宇宙船と日記編1』の方もご覧下さい。
 『異世界剣士とさくら編1』はこちらからご覧頂けます。
 ※著作権は放棄しておりません。※転載・複製禁止です。

 私の日常 異世界剣士とさくら編30話

 次の日講義が終わると、カバンと図面ケースを抱えて私はケーブルに乗った。ふもとの街まで下りると、そこから電車に乗って一時間もかからない駅で降りる。
 駅前の案内板を見ると、この辺は商業施設と会社の入り混じったビルの立ち並ぶ、オフィス街になっているようだ。
 ここで会う約束になってるんだけど、人通りが多い。私は河波さんのことを、全然覚えてないから、分かるかなあ。

続きを読む "異世界剣士とさくら編30人魚をまちぼうけ"

| | コメント (0)

« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »